夏だからこそ撮れる写真ってどんな写真?夏らしい写真の撮り方

夏だからこそ撮れる写真ってどんな写真?夏らしい写真の撮り方写真の撮り方

まぶしい太陽、青い空、キラキラの水面。夏は、カメラ好きにとって、ワクワクする季節ですよね!そこで今回は、「夏だからこそ撮れる、夏らしい写真の撮り方」をご紹介します。

夏らしい風景や色彩、そこに溶け込む愛らしい子どもの姿など、期間限定の写真をしっかり残しましょう!

[講師]フォトグラファー aimi

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太陽光を活用!夏だからこそ撮れる写真

太陽光を活用!夏だからこそ撮れる写真

夏の一番の特徴は、太陽光が強いということです。太陽光をうまく写真に取り入れることで、一気に夏らしい写真が撮れますよ。まずは、夏の太陽は他の季節と比べてどう違うのか、また、夏らしい写真とはどういったものかを簡単にご説明します。

夏の太陽の特徴

夏の太陽の光が強いのは、太陽が地球のほぼ真上を通るためです。太陽光を遮るものが少なく、強い日差しが地球まで届くのです。また、夏は太陽の出ている時間も長くなります。さまざまな角度の太陽を利用して撮影をしてみましょう。

夏ならではのものを撮る

強い太陽光の下で撮る写真は、背景や小道具を意識しなくても、実はどこでも「夏らしい」写真になります。その理由は、写真のコントラストにあります。光が強いほど影が濃くなるため、その影をしっかり写すことで「太陽光の強さ」を連想させる写真が自然に撮れるのです。

ただし、太陽光が強い時間帯の逆光には注意が必要です。被写体の正面に濃い影が落ちてしまう、もしくは被写体に露出を合わせると背景が白飛びしてしまいます。演出として使う以外は、逆光の撮影は太陽光が弱い時間帯(朝、夕方)を選ぶことをおすすめします。

夏らしい写真の撮り方4つのポイント

夏らしい写真の撮り方4つのポイント

光をうまく取り入れるだけでも夏らしい写真は撮れますが、さらに夏らしい写真を撮るなら、夏らしいスポットで撮影をしたり、小道具を使った撮影も行ってみましょう。

ここからは、夏に写真撮影を行う際の撮り方のポイントをご紹介します。夏の撮影は暑さとの戦いでもあるので、事前にしっかりチェックして、スムーズに撮影を行うようにしましょう!

1.ロケーションの選び方

夏の写真は、彩度・コントラストが上がります。色が濃く出やすく、影も濃く写りやすいということです。そのため、写真の構図の中にさまざまな色味を入れるなど撮り方を工夫するだけで、とても色鮮やかな写真が撮れます。

ひまわりやハイビスカスといった夏らしく色彩も豊かな花や、濃い緑の山やキラキラと青く光る海など、彩りを意識してロケーションを選んでみましょう。

遠出が難しくても、公園の遊具やカラフルな服を着た被写体を写すだけでも夏らしい色味で撮影できますよ。

2.太陽光をうまく使う方法

強い太陽光は濃い影を作るので、写真には目で見る以上に強いコントラストがつきます。特に、真上からの光は、下方向に影が落ちてのっぺりとした印象になりがちです。

太陽光をうまく使うためには、被写体に対し斜めに光が当たるように調整しましょう。光が強すぎる場合には、日陰で撮影するのもおすすめです。木陰を使うと、木漏れ日がきれいに撮れますよ。

3.夏らしい小道具を使おう

強い光の中でも、やわらかな表情を撮りたい。そんな時におすすめなのが「麦わら帽子」です。顔に直接当たる太陽光をやわらげ、夏らしさも演出してくれます。

スイカやかき氷などの夏らしいアイテムもおすすめです。被写体に持ってもらうだけでも夏らしい楽しげな写真が撮れます。また、シャボン玉や水しぶきなど、反射するものを撮るのもおすすめです。太陽に照らされてキラキラ光る写真が撮れますよ。

4.夏の写真撮影で気をつけたいこと

夏に限らないことですが、撮影に夢中になっているとあっという間に時間が過ぎてしまいますよね。他の季節であればいいですが、夏の場合はその時間が体調不良を招いてしまうことも。特に小さなお子様を被写体にしているときは注意が必要です。

一番暑い時間帯の撮影は避ける(ちょうど太陽光の取り入れ方も難しい時間帯です)、カメラの設定に迷うときはプログラムオートに頼る、などの工夫をしましょう。

夏らしい写真を撮るためのおすすめカメラ設定

夏らしい写真を撮るためのおすすめカメラ設定

夏の撮影は、他の季節と比べて少し難易度が高めです。目で見ている風景と、カメラで撮った写真の違いが出やすいためです。ここでは、夏らしい写真を撮るための、カメラ設定をご紹介します。撮影場所に適したカメラ設定を、事前に覚えてから撮影に入りましょう。

ホワイトバランスをこまめに確認する

ホワイトバランスは、基本はオートで問題ないですが、夏の晴天時の撮影はカメラが反応しすぎてしまう場合があるため注意しましょう。ホワイトバランスとは、白いものを白色に撮るために色味を調整する機能です。人間の目はとても性能がよく、どんな光が当たっていても色を正しく認識しますが、カメラは間違えてしまうことがあるのです。

例えば、夏の太陽光線は青色が強いためカメラが赤みを足して調整しますが、赤みが出すぎたり黄色がかることがあります。こういった場合はホワイトバランスを「曇天」に変えて色温度(ケルビン)を下げることで赤みを減らせます。

難しく感じる方は、RAWデータで撮影し、レタッチで変更しましょう。レタッチ時に色温度を調整してみることで、ホワイトバランスの色の変化も感覚的にわかるようになりますよ。

ホワイトバランスについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

屋外撮影時は注意が必要!ISO感度の設定

夏の撮影はとても明るい中で行うことが多いです。そのため、カメラを絞り優先モードに設定して絞りを開けて撮影していると、どれだけシャッタースピードを上げても足りず、白飛びした写真になってしまうことがあります。白飛びしてしまった写真は、レタッチでもリカバーができません。

明るい日に屋外撮影を行う場合は、まずISO感度を下げる習慣をつけましょう。ISO感度を下げることで、絞りはそのままでシャッタースピードを落とすことができます。

白とび回避!絞りの設定

ISO感度を下げても写真に白とびが起こる場合は、絞りを絞って調整しましょう。とはいえ、「ボケを生かした写真が撮りたい」という場合もありますよね。そんなときは、望遠や被写界深度をうまく利用します。

望遠レンズをお持ちの方は望遠レンズ、ズームレンズがあれば望遠よりにして撮影を行いましょう。望遠レンズがない場合は、カメラから被写体までの距離を、被写体から背景までの距離よりも短くすることで自然なボケを作れますよ。ぜひ意識して試してくださいね。

シャッタースピードはピントを合わせる場所で調整する

夏の強い太陽には、明るいところをより明るく、暗いところはより暗くする効果があります。そのため、プログラムオートや絞り優先モードで撮影する場合、ピントを合わせる場所が少しずれるだけで写真全体の明るさが大きく変わってしまいます。

例えば、顔をアップで撮影する場合は、頬や鼻など光の当たっているところにピントを合わせると暗めの写真に。また、目など影が落ちやすい部分に合わせると明るめの写真になります。人物の撮影は基本的には目にピントを合わせますが、明るくなりすぎてしまう場合には、目のすぐ近くの頬など明るい場所に合わせて調整してみましょう。

ISO感度・絞り・シャッタースピードの関係については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

夏の写真の撮り方は、太陽光がポイント!

夏は太陽光をうまく利用することで、「夏らしい写真」が撮れます。光の角度や強さに合わせて、被写体とカメラ、太陽の位置を調整しましょう。不安がある場合は、白とびにだけ注意をしてRAWデータで撮影すれば、後でレタッチができますよ。

他の季節とは一味違った、カラフルな写真が撮れる夏。ぜひ光を生かした撮り方に挑戦してみてくださいね!

この記事を書いた人
フォトグラファー aimi
  1. フォトグラファー aimi

「何気なく見過ごしてしまうような一瞬を、一生の思い出に変えてくれるもの」それが写真です。あなたのカメラライフがさらに充実するよう、お手伝いができたら幸いです。
活動歴:フォトスタジオにてカメラマンとして4年間の活動後、フリーカメラマンへ。現在は「デザイン×フォト」をテーマとした作品づくりやニューボーンフォトカメラマンとして活動中。