夏のはじまりを告げる七夕の行事。子どもたちにとっても、願い事を書いたりきれいな飾りがあったりとウキウキするイベントですよね。
また、七夕の写真は季節感が伝わりやすく写真撮影にもおすすめ。準備の段階や、つくったものも含めて思い出として写真に残しておくとよいですよ。
この記事では、七夕を楽しむアイデアとともに七夕らしさを感じられる写真のアイデアや構図もご紹介していきます。今年の七夕は、カメラの準備も忘れずに臨みましょう。
[講師]ライター 大室さゆり
七夕らしさを楽しめる撮影アイデア
みなさんは、七夕といえばなにが思い浮かびますか?季節の行事の写真を撮るときには、写真の意図がしっかりと伝わるようにすることが大切なポイントです。
例えば七夕であれば、短冊や笹飾りがあるといっきに雰囲気が増しますよね。時期になると街でもたくさん見かける七夕の飾り。
実は自宅でもアイデア次第でかんたんに七夕らしさを出すことができます。忙しい合間でもできるかんたんな方法で七夕の準備をしてみましょう。
願いを込めた短冊と共に
七夕といえば、なんといっても願いを書いた短冊をつくるのが醍醐味。子どもがその年に書いた願い事はぜひカメラで残しておきたい一枚です。
願い事や絵を書いたら、子どもに短冊を持ってもらい一緒に写真を撮っておきましょう。短冊に書く願い事で、年ごとの子どもの成長も感じることができますよ。
願い事がよく見えるので、笹に飾った短冊の撮影も忘れずに。
マスキングテープで笹飾りを手づくり
七夕といえば笹飾りですが、実際自宅で笹を手に入れるのはなかなか難しいですよね。そんなとき、役に立つのが色つきのマスキングテープです。
ロール状のテープですが、いろいろな種類があり自由に切り取ったり好きな場所に貼り付けることができる優れもの。七夕らしく笹や星の形に切って壁に貼れば、手軽に笹飾りを再現することができるのでおすすめです。
剥がすとき壁に傷もつかず賃貸でも安心で使えるのもうれしいポイント。子どもたちに書いてもらった短冊を、葉の部分に貼り付ければ完璧な笹飾りのできあがりです。
七夕の準備段階もシャッターチャンス
七夕の準備は、子どもでもできることが多いのがうれしいポイントです。七夕パーティーをするときには、子どもと準備することを前提とした予定をたてておくとスムーズに進みますよ。
飾りつけはもちろん、いつもは難しい料理にも挑戦してみるチャンスです。日常とは違うことに挑戦する子どもの姿はきらきらしていて、かわいい表情が撮れること間違いなしなのでぜひカメラにおさめましょう。
七夕パーティーの料理をつくろう
七夕を意識したレシピはたくさんあるので、子どもたちのお手伝いに最適です。まずは、子どもと相談してどんなものがつくりたいのか決めておきます。
頑張って食事の準備をしているところは、絶好のシャッターチャンスなのでカメラの準備もお忘れなく。子どもに任せることができるレシピだと、写真も撮りやすくなります。
そうめんや、ゼリー、チラシ寿司など子どもでもかんたんに盛り付けできるレシピを探しておきましょう。
安全で写真撮影もOKな型抜きがおすすめ
お手伝いで、子どもが楽しめて撮影もしやすいのが型抜きの作業です。型抜きであれば安全性も高いので、小さい妹や弟がいても一緒に作業ができますよ。
七夕の料理に飾るのにおすすめなのは、大小の星型。さらに、事前に錦糸卵などもつくっておくといろどりが華やかになります。
料理やデザートの上に飾りやすいチーズやハム、果物など子どもでも型抜きしやすい食べ物を選びましょう。子どもが集中しているときは、動きも止まっていて写真におさめやすいので型抜き中の姿もぜ撮影しておきましょう。
願い事を書く姿や飾りを製作する姿も激写
七夕には、短冊を準備したり七夕飾りをつくったりと工作が必須です。子どもと一緒に楽しめるので、折り紙や飾りに使えそうな小物はさきに準備しておきましょう。
部屋を七夕仕様にすれば、七夕当日がより一層楽しみになります。工作しているときの表情や、短冊に願い事を書いているときもシャッターチャンスなので撮影を忘れずに。
家のなかに写真ブースのような空間をつくりたいときは、壁の中央を開けて半円をえがくように配置すると人物と飾りが被らないので意識してみましょう。飾る場所がないというひとは、先ほど紹介したマスキングテープのアイデアを使うと華やかになりますよ。
七夕写真を撮影するときのコツとは
七夕の写真をおさめるとき、ちょっとしたコツを覚えておくとさらに素敵な写真をめざすことができます。飾りや料理など、撮っておきたいものがたくさんある七夕。
出来上がった写真が思っていたものと違う、ということにならないようにしたいですよね。被写体の生かしかたや、プラスするとよいグッズなどをご紹介していきますので参考にしてみてください。
メインをしっかり決める
七夕の撮影をするときは、笹、七夕飾り、短冊、料理など要素が多くなりがちなのが難点です。すべてを一緒に撮影すると完成した写真もごちゃごちゃしてしまうので、まずは何をメインで撮影するか決めてから撮るようにしましょう。
笹飾りなど大きいものと一緒に撮るのであれば、子どもは前に出して飾りは背景として撮るのがおすすめ。このとき、ピントは子どもに合わせましょう。
食事の撮影では、料理を前に出して子どもをメインにして撮るとバランスよく映りやすくなります。彩の多い七夕の被写体は、メインにしなくても背景で活躍してくれるのでぜひチャレンジしてみてください。
飾りや料理単体の写真もおさめておく
いろいろと準備が必要な七夕の飾りは、つくったものや料理単体の写真も残しておきたいですよね。
ものを撮るときは、人物を写す必要がないので飾りと料理を組み合わせて取る方法が雰囲気も出ておすすめです。ピントの強弱をつけたほうが写真の構図としておしゃれになるので、基本的に絞り(F)の数値は低めに設定しておきましょう。
小物をおしゃれに撮影する方法や食べ物をおいしそうに写すコツが特集された記事もあります。ぜひ合わせてご覧ください。
涼しげな写真を意識する
7月の初旬にくる七夕は、最初に夏を感じるイベントでもあります。涼しげな写真や夏のイメージができるものと一緒に撮影すると写真全体の雰囲気も本格的になりますよ。
例えば子どもの写真を撮るときは、風鈴やうちわなどを手に持ってもらうとワンランクアップした写真をとることができます。また、家で手軽な撮影をするだけでも子どもたちに浴衣や甚平を着せてあげると気分も盛り上がるので準備しておくとよいでしょう。
ただし、子どもがぐずってしまうと撮影が難しくなってしまうので浴衣は脱ぎ着のかんたんな物を選ぶのがポイントです。
七夕の写真を撮って夏最初の思い出にしよう
七夕は、織姫と彦星のロマンチックな伝説や、昔の日本で使われていた棚機という機織りの機械が由来であるという説などいろいろな言い伝えがあります。とても古い行事ですが、星や願い事が関係していることもありロマンチックな行事として長い間親しまれています。
子どもたちにとっても、七夕の雰囲気はとてもすてきなものに見えていることでしょう。街の飾りつけやお祭りなど七夕を楽しむ方法はたくさんありますが、実は七夕の準備は自宅でもかんたんにできるものばかりです。
ぜひ子どもたちと一緒に準備をして、1年に一度の七夕を楽しんでいる姿をカメラにおさめましょう。