カメラのISOとはどんな機能?ISO感度をマスターして撮影の幅を広げよう!

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カメラをはじめたばかりのみなさん、ISOという機能に注目したことはありますか?「なんだか難しそうだから使ったことがない」「正しい使い方がわからない」といった人も多いのではないでしょうか。

ISO感度は、これからカメラを続けていくうえでもマスターしておきたい機能です。ISO感度をマスターしておくと、いつもは撮影が難しいようなシチュエーションでうまく撮影できるヒントにもなるのでぜひ覚えておきましょう。

今回はISOの基本から実際に使うときのポイントまで、いままでISOを使ったことのない人でもわかりやすいようにご紹介していきます。

[講師]ライター 大室さゆり

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カメラ初心者が覚えておきたいISOの基礎知識

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ISO感度を変更して撮影する前に、まずはISOがどんなもので写真にどんな変化を与える機能なのかをよく理解しましょう。ISO感度は、ほかのモードにも影響しやすい機能です。

そのため一見とてもややこしい機能のように思えますが、ひとつずつ理解していけば実は難しいことではありません。ISO感度の設定で写真の出来栄えに大きな差が出ますので、撮影のときはいつでも思い出せるようにするとよいですよ。

ISO感度をかんたんに理解するには?

ISO感度の説明には、いろいろ難しい単語が出てきて初心者には難しいですよね。ISOを一番簡潔に説明するとすれば、写真の明るさを調節できる機能のことです。

では、どんな仕組みで写真の明るさが変わるのでしょうか?

カメラで写真を撮るときは、外からレンズに光を取り込む仕組みになっています。ISO感度を設定すると、その光をどの程度写真に映し出すかをコントロールできるのです。

このときカメラの内部では、イメージセンサーの感度を上げ実際の明るさよりも光を増大させています。そのため、明るい画像を撮影することが可能なのです。

設定の仕方はデジタルの場合画面上が多く、アナログデザインのカメラではカメラ上部についているダイヤルで調整するものもあります。

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ISO感度はどんなことができる機能?

ISO感度を変更したときの写りの変化で、初心者の人が理解しておきたい一番の特徴は出来上がりの写真の明るさが変わるということです。そのため、ISOの機能が活躍するのは基本的にうす暗い場所や夜景の撮影

うまくISO感度が調整できれば普段は撮りづらくて避けている場所でも撮影ができるようになります。また、画像を明るくするという特性上ISO感度は数値を上げてのみ使用するものと思われがちです。

しかし、使い方はそれだけはありません。応用になりますが、ときにはあえて低めに設定することで撮れる写真もあります

応用を覚えればブレの防止や好みの明るさで写真を撮ることができ、さらにいろいろな場面でISOの機能が役立ってきます。

ほかの機能との関係性は?

ISO感度は、実はほかの機能とも深く関係しています。シャッタースピードや絞りといった、1眼レフカメラなどについている機能はご存じでしょうか。

こちらも使いこなすにはそれぞれ知識が必要ですが、ISOとのつながりで覚えていける部分もありますのでみていきましょう。ISO感度が変わると、カメラの内部では以下のような変化が起こります。

ISO感度(低)→シャッタースピード(早)・絞り数値(高)
ISO感度(高)→シャッタースピード(遅)・絞り数値(低)

このようにお互いに影響されあう特徴を覚えておくと、どんなシーンでISO感度を使えばよいかが分かってきます。ISO・シャッタースピード・絞りの3つをバランスよく設定することで自分好みの写りに変えていけるので、まずは撮影してどんな写りになるかチェックしてみましょう。

こちらの記事では、シャッタースピードや絞り機能を使った上手な写真の撮り方を知ることができます。ぜひご覧ください。

ISO感度を活用するとどんな写真が撮れる?

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実際に撮影にのぞむとき、どんなシチュエーションが一番ISOの機能を発揮できると思いますか?ISOが得意な暗めの場所はもちろんのこと、実は明るいときでも活躍できるタイミングがあるのです。

ISO感度の調整には難しい操作が必要なわけではありませんし、意外な場所で効果が発揮されることもあります。基本をおさえたうえで、いろいろなところでどんどん活用してみましょう。

暗い場所での撮影に挑戦

ISOの一番の特徴である光の調節。暗い場所での撮影にはとくに役立つので、ぜひ比較できる写真を撮って写真の出来上がりを比べてみましょう。

ISOの機能を使い慣れていない段階では、やはり明るさの調整が一番わかりやすいのでまずはここから練習すると良いですよ。とはいえ暗すぎる場所や夜景などは少し難易度が高いので、薄暗い程度の環境からはじめるのがおすすめです。

数値を上げれば上げるほど明るくなるのがISOの特徴ですが、数値を上げることにはそれなりのデメリットもあるので注意しなければなりません。次の、注意点の項目で詳しく説明するので参考にしてください。

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ISO800で撮影
ISO12800で撮影

動くものをとらえる撮影に挑戦

こちらは、明るい場所でISO感度を低くして活用する応用の撮影方法。例えば運動会、乗り物の撮影など動きのあるものを撮影するのにむいています。

この撮影法には、先ほどご紹介したシャッタースピードへの影響が関係しています。カメラで動くものを捉えるときは、シャッタースピードを早くすれば撮影しやすくなるというのが基本です。

しかし、シャッタースピードは早くすればするほど写真は明るくなり白飛びしてしまうという欠点もあります。このとき、ISO感度の数値を低めに調整してみましょう。

ISO感度で光を控えめに設定することで、白飛びもせずブレを抑えたちょうどよい写真を撮ることができますよ。ISO感度はオート以外のモードで設定することができるので、シャッタースピード優先モード(Tv)やマニュアルモード(M)を使うようにしましょう。

ISO感度を変更する際の注意点

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ISOについて一通り理解ができたら、ISO感度の数値を変えたときにおこるデメリットについても知っておきましょう。ISOを使いこなすためには、デメリットは絶対におさえておきたいポイントです。

ISOの変更によってよく起こるのが、現像してみると思っていた写りと違うといった失敗です。カメラの小さいディスプレイでは気付かないことも多いので、事前に注意するべき点は知っておくと安心です。

ISO感度を上げる=画質が荒くなるので注意

ISOの機能を使って写真を明るくしたとき、出来上がった写真の画質をアップに確認してみましょう。いつもと同じ仕上がりに見える写真も、ISO感度を上げた写真は画質が荒くなっていることに気が付きます。

暗いところでも明るい写真が撮れるのはとても便利な機能ですよね。しかし、ISO感度を上げるということはカメラの中にない光を無理に引き出しているということでもあるのです。

そのため、出来上がりの画質が荒くなってくるのは必然的な問題。適度な数値の上げかたがきれいな写真を撮るコツとなります

積み木を撮影した以下の画像、引きではどちらも変わらない写りですがアップにするとISO感度の数値が高いほうにノイズのようなもの発生しているのがわかりますよね。ISOを調節する際には数値の上げすぎに注意しましょう。

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ISO400で撮影
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ISO25600で撮影

強い日差しや逆光では白飛びに注意

日差しが強く、いわゆる逆光のシーンに遭遇したとしましょう。このときISO感度はどのように設定するべきなのでしょうか?

被写体が暗くなっているとISO感度も高くしたくなりますが、実はこれはNGです。なぜなら、後ろに強い光があるとISO感度の影響で背景が白飛びしてしまうからです。

このようなときは、ISOと関係のあるシャッタースピードや絞りの出番です。逆光が気になるときは、シャッタースピードや絞りも組みあわせて調整してみると明るくなりすぎず被写体も移すことができますよ。

まだほかの機能まで併用する自信がないという場合は、太陽を横に配置すると適度な明るさで自然光の入った写真を撮ることができておすすめです。

オートモードでは理想の写真にならないこともあるので注意

ISO感度は、オート設定にしておくこともできる機能です。カメラが自動でそのときの明るさにあわせたISO感度を設定してくれるので便利ですが、カメラの機種により写りの癖があることを覚えておきましょう。

例えば、明るめの写りを優先しているカメラや色彩のコントラストを優先させたカメラなどその特徴は様々です。また、オートにしておくと写りが一定になりやすいので、自分なりの光の入り方や明るさにあわせたい場合はISO感度を自分で調節することが不可欠です。

カメラに慣れるためISOの設定を楽しんでみよう

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ISO感度は、撮影する写真にオリジナリテを出していくための大事な技術です。難しそうで手を出しづらいというイメージがあると思いますが、慣れてしまえば初心者でも使いこなすことができますのでぜひ挑戦してみてください。

まずは、基本を覚えて実践してみることが上達のカギです。シャッターチャンスを見つけたら、ISO感度やほかの機能を使って理想の写真に近づける作業を楽しみましょう。

カメラに慣れてきたから応用に挑戦したいという人も、まだはじめたばかりという人でも大丈夫です。ISOを駆使すると、今までよりもっと撮影の幅が広がりますよ。

この記事を書いた人
ライター 大室さゆり
  1. ライター 大室さゆり

ライターとして活動しながら、男の子の子育てをしています。 ママと子どもの日常を撮影させていただく機会を提供するため、思案中。