夏真っ盛りの7月も終わりに近づき、8月は少しずつ秋の匂いも感じはじめます。夏が持っている「楽しい」イメージだけでなく、「はかなさ」や「寂しさ」といったイメージが漂いだすこれからの時期は、雰囲気のある写真を撮るのに最適な季節です。
そこで今回は、8月におすすめの被写体を、一眼レフカメラを使った撮り方のコツとともにご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
[講師]フォトグラファー aimi
8月の写真撮影のコツ
8月らしい被写体を撮るコツは、太陽光の向きや強さを意識することです。太陽光が強い時間帯は、夏らしい元気な写真が撮れますし、夕方には8月らしい少し哀愁のただよう写真が撮れます。
8月になると少しずつ太陽の軌道が低くなるため、逆光の写真にもチャレンジしやすくなります。木漏れ日などをうまく利用して、撮影してみましょう。
8月におすすめの被写体|行事
ここからは、8月におすすめの被写体を種類別にご紹介します。まずは8月らしい行事です。この時期ならではの行事を、楽しみながら写真にも残しましょう。
祭り・盆踊り
8月らしい行事といえば、祭りや盆踊りですよね。にぎやかな屋台や浴衣姿など、祭りでしか見られない光景であふれます。
祭りの写真は、露出に注意して撮影しましょう。適度な暗さを保ったまま撮ることで、8月の夜の独特な雰囲気を表現できます。屋台やちょうちんの光をうまく利用して、撮りたいものを照らし出せるような角度で撮影しましょう。そうすることで露出が低めのまま、雰囲気のある写真が撮れますよ。
祭りや盆踊りの写真の撮り方について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
花火
花火も8月らしい被写体のひとつです。撮影が少し難しい花火ですが、ぜひ一眼レフの機能を生かした撮影をしてみましょう。
花火を撮影する時は、シャッタースピードの調整が大切です。花火を、点ではなくきれいに「線」のように撮るには、シャッタースピードを長くする必要があります。また、その場合には必ず三脚を使用しましょう。
花火の撮影方法については、ぜひこちらも参考にしてください。
8月におすすめの被写体|風景
続いて、8月らしい被写体としておすすめの風景をご紹介します。夏らしい風景はもちろん、8月だからこそみられる「夏の終わり」を感じさせるような風景を撮ってみましょう!
海・夕凪
夏の青い空には、海がとてもよく合います。また、晩夏を象徴する夕凪(風がなく、波がない状態の夕方の海)の日に撮影ができれば、とても幻想的な写真が撮れますよ。
海を撮影する時は、写真の構図が大切です。海と空を、さまざまなバランスで撮影してみましょう。また、日の沈む時間帯の撮影では、逆光を使い砂浜にいる人をシルエットにして撮ると、8月らしい夏の終わりを感じる少し寂しげな写真が撮れます。
海の写真の撮り方については、こちらの記事も参考にしてください。
青空・入道雲
青空や入道雲は、どこにいても一歩外に出れば撮ることができます。見慣れた風景ですが、夏らしい爽やかな写真が撮れますよ。晴れた日には、ぜひ散歩をしながら撮影してみましょう。
おすすめは、広角レンズを使いお子様の元気な表情を中心にして、後ろに青空や入道雲を入れた撮影です。爽やかな色合いが、表情をさらに際立ててくれます。
花畑
ひまわりやハスなどの花畑も、8月におすすめの被写体です。夏の太陽光を使うことで、花を色彩豊かに撮影できます。青空と同じように、花も人の表情を際立たせます。たくさんの花とともに、豊かな表情を撮影しましょう。
8月におすすめの被写体|食べ物・飲み物
次は、8月の撮影におすすめの食べ物や飲み物をご紹介します。暑い夏を乗り切るための涼しげな食べ物・飲み物を、爽やかなイメージで撮ってみましょう。
スイカ
夏らしい食べ物といえば、スイカですよね!スイカ割りをしているところや、スイカを食べているところなど、いろいろな撮影ができます。夏に合う爽やかな笑顔を、スイカとともに写真におさめましょう。
かき氷
かき氷も、夏らしさを演出してくれる被写体のひとつです。浴衣とかき氷、祭りの屋台とかき氷など、他のものと掛け合わせることで、さらに夏らしい写真が撮れます。発色の良いシロップを選んで、ポップな写真を撮りましょう。
冷えたジュース・ビール
よく冷えたジュースやビールも、暑い夏を演出してくれます。ポイントは、グラスの外側についたしずくをきれいに写すことです。しっかりピントを合わせて撮影しましょう。
また、おすすめは炭酸の飲み物です。しゅわしゅわしたイメージが暑い夏に爽やかさをプラスしてくれますよ。
ドリンクの撮り方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
8月におすすめの被写体|その他
最後に、その他の8月におすすめの被写体をご紹介します。8月らしい被写体は、ほかにも数多くあります。ぜひ、撮影しながら探してみてくださいね。
麦わら帽子
夏の青い空には、麦わら帽子がとてもよく合います。よく晴れた夏の日には、ぜひ麦わら帽子をかぶって撮影に出かけましょう。
撮影のポイントは、顔に影が落ちすぎないようにすることです。日光が強い日には、顔側のつばを少し持ち上げてもらい、撮影をしましょう。
トンボ
8月の下旬になると、トンボが見られるようになります。夏の終わりを感じさせる、8月にぴったりの被写体です。
おすすめは、夕日を背景にトンボをシルエットにした構図で撮ることです。夏の終わりを感じさせるトンボには、少し寂しげな夕日がとても合いますよ。
晩夏の8月らしい写真を残そう
今回は、8月におすすめの被写体をご紹介しました。夏の元気で楽しいイメージだけではなく、晩夏の少し名残惜しいような、寂しげなイメージを撮影してみましょう。
残暑に気をつけて、楽しいカメラライフを送ってくださいね!