「いよいよ夏が来た!」という気持ちになる7月。後半になると夏休みもはじまり、七夕や夏祭りなどの夏を感じさせる行事やイベントも多い季節です。7月は、写真映えする被写体がたくさんあります。旬の写真を撮影しに、家族で出かけてみましょう。
今回は、7月におすすめな被写体8選を紹介します。7月のお出かけの注意点も紹介するので、家族で撮影に出かけたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。7月ならではの被写体を撮影して、夏のカメラライフを楽しみましょう。
[講師]ライター ワタナベサツキ
7月におすすめの被写体8選
では早速、7月におすすめの被写体8選を紹介します。被写体ごとにおすすめの写真の撮り方や写真撮影におすすめのスポットも紹介するので、参考にしてみてください。
七夕
七夕とは、天の川に隔てられた彦星と織姫が7月7日の夜、年に一度だけ会うという中国の伝説にちなんだ年中行事のこと。七夕には、短冊と呼ばれる細長い紙に願い事を書いて笹に飾る風習があります。
七夕の季節になると、ホームセンターや花屋で笹が売られていることを知っていますか?実は七夕の季節は、ホームセンターや花屋などで200円〜500円程で笹を手に入れることができます。七夕の写真を撮りたいときは、笹を購入しておくと写真映えするのでおすすめです。
七夕は、笹に短冊を飾って写真を撮りましょう。お子さまがいる家庭では、毎年子どもの願い事と子どもを一緒に撮影すると、成長の記録にもなります。毎年変化する願い事を記録しておくと、大人になったときにも思い出として楽しめるでしょう。
海
海も、夏ならではの被写体のひとつ。7月に入ると、全国の海水浴場が続々と海開きをはじめます。同じ海水浴場でも、海開きの日にちはその年によって異なるので気を付けましょう。関東にある海水浴場の多くでは、以下のように7月上旬〜中旬にかけて海開きがおこなわれます。
場所 | 海開きの時期 |
---|---|
逗子海水浴場(神奈川県) | 2022年7月1日~9月4日 |
由比ヶ浜海水浴場(神奈川県) | 2022年7月1日~8月31日 |
内浦海水浴場(千葉県) | 7月中旬頃~(2022年未発表) |
太海海水浴場(千葉県) | 7月中旬頃~(2022年未発表) |
海の写真を撮る場合は水平を意識するようにしましょう。他の人が写りこまないように、撮るタイミングや角度に気をつけて撮るのもポイントです。また、海では、水辺で遊んでいるシーンはもちろんですが、砂浜も絶好の撮影スポット。砂遊びを楽しんでいる子どもの姿も、写真に残せると良いと思います。
海で子どもの写真を撮りたいときは、以下の記事を参考にしてみてください。海で写真をおしゃれに撮る方法を紹介しています。
夏祭り
夏といえば、夏祭りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。近年は、新型コロナウイルスの影響で中止になることがほとんどでしたが、2022年は開催が予定されている夏祭りもあるのでチェックしておきましょう。
夏祭りの雰囲気を演出するのに必要なアイテムといえば、浴衣や甚平。家族で夏祭りに出かけるときも、浴衣や甚平で出かけると写真映えします。また、夏祭りの屋台グルメをほおばっている構図も夏祭りらしい写真になります。夏祭りに出かけたら、夏祭りらしい服装と構図で写真を撮るのがおすすめ。子どもの写真を撮るときは、見返したときに夏祭りの雰囲気を感じられるように、周りの風景を入れて撮影しましょう。
にぎやかなお祭り風景の撮り方は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
ひまわり
ひまわりは、キク科の1年草の植物。高さ約2mの黄色い花が特徴です。夏の花といえば、ひまわりを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?ひまわりの開花期は、7月中旬〜9月頃。7月下旬頃から、見頃を迎えます。
ひまわりと人物を一緒に撮影するときは、アニメのワンシーンのように「ひまわりと人と空」だけを写すのがおすすめ。空と地上の比率は「空1:地上2」か「空2:地上1」をベースにすると、うまく撮れます。麦わら帽子やオーバーオールなど、夏を連想させるようなファッションを身に着けていると、なおよい写真が撮れるでしょう。
写真を撮りに出かけるなら、ひまわりの名所といわれる場所に行くのがおすすめです。名所といわれる場所はひまわりの本数が多く、どこを撮っても写真映えするので、上手な写真が撮りやすくもあります。以下は関東近郊のひまわりの名所を表にしたものです。どの場所も撮影におすすめなので、ベストシーズンに出向いてみましょう。
名所 | 本数 | 時期 |
---|---|---|
長井海の手公園 ソレイユの丘 (神奈川県) | 10万本 | 7月中旬~8月中旬 |
座間ひまわり畑 (神奈川県) | 55万本 | 7月下旬~8月中旬 |
ひまわりガーデン武蔵村山 (東京都) | 10万本 | 7月上旬~8月上旬 |
成田ゆめ牧場 (千葉県) | 11万本 | 7月上旬~8月下旬 |
スイカ
スイカは、6月〜8月が旬。実は、分類上では野菜となるのを知っていますか?スイカは木から収穫できる果実ではなく、田畑で栽培されるので、分類上では野菜になります。大玉のものだと大きさが30㎝を超えることもあり、写真映えする夏の食べ物のひとつです。
スイカ×子どもの写真を撮るときは、スイカを大きめにカットして思いっきりかぶりついている構図がおすすめ。スイカの大きさと子どもの小ささのコントラストが、何ともかわいらしい写真になります。また、スイカ割りなどのイベントを写真に残すのもおすすめです。スイカ割りは、子どもにとって忘れられない夏の思い出になります。スイカが手に入ったら、夏のイベントとして思い出に残しながら、被写体として活用しましょう。
花火
打ち上げ花火も手持ち花火も、夏の被写体としておすすめです。先ほども紹介したように、2022年は開催が予定されている夏祭りや花火大会もあります。近年は、新型コロナウイルスの影響で中止になることがほとんどだったので、久しぶりに打ち上げ花火を撮影しに出かけてみてはいかがでしょうか?
手持ち花火している姿を撮影する場合は、花火だけが灯りになって笑顔が照らし出されます。このとき、無理に露出値を上げずに、花火の灯りのきれいさを写真として切り取るのがおすすめ。花火以外の光を取り入れすぎてしまうと、花火ならではの儚さが消えてしまいます。
また、花火は暗い場所でシャッタースピードを落として撮影するので、手ブレは気を付けたいポイント。ブレないようにしっかりとカメラを構えるようにしましょう。花火の撮り方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
水族館
水族館は1年中楽しめるお出かけスポットですが、おすすめの季節は夏。写真を撮るときは水が写り夏らしい印象になるので、夏の撮影スポットとして人気です。7月は暑くなってくるので、屋内の水族館だと暑さを気にせずに楽しめます。また、7月中旬ごろまでは梅雨のため、雨が多い時期。水族館だと雨が降っていても楽しく写真撮影が楽しめるでしょう。
お子さまがいる場合は、ふれあい体験ができる水族館がおすすめ。子どもが生き物とふれあっている姿は、絶好のシャッターチャンスです。関東で生き物とふれあえる水族館は、以下のとおりです。
- 横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)
- 新江ノ島水族館(神奈川県)
- マクセル アクアパーク品川(東京都)
- 鴨川シーワールド(千葉県)
- アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県)
夕焼け
夕焼けといえば「秋」のイメージがあるかもしれなませんが、美しい夕焼けを写真に収めたければ、ベストな季節は「夏」といわれています。それは、夏のほうが夕焼けが赤く染まりやすいから。日本の夏は湿度が高いので、太陽から波長の長い赤系の光だけが届きやすくなります。この現象によって、夏のほうが赤くきれいな夕焼けになりやすいのです。夕焼けの写真を撮りたい方は、ぜひ7月にチャレンジしてみてください。
夕焼けで写真を撮るときは、シルエットを写した写真がおすすめ。カメラのタイマーをセットして、夕焼けに浮かび上がる家族のシルエットを写真として残しましょう。シルエットの写真は、額縁に入れてインテリアとして飾ってもおしゃれになります。
7月のお出かけの注意点
7月は行事やイベントが多く撮影に出かけたい時期ですが、7月だからこそ注意してほしい注意点もあります。特にお子さまと出かける場合は、これから紹介する4つの注意点を頭に入れておきましょう。
虫
7月は暑くなってくるので、虫の動きも活発になります。特に蜂や蚊などの、毒を持っていたり血を吸ったりして直接害を与える虫には気を付けましょう。虫刺されは、予防とマメなケアが鉄則。肌を露出しすぎないような洋服を選び、虫よけで予防してから出かけるようにすると安心です。少しでも悪化したと感じたり、危険な虫に刺されてしまったりしたときは、すぐに病院へ行きましょう。
熱中症
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態になってしまうこと。7月は最高気温が30度を超える「真夏日」も多いため、熱中症には常に気を付ける必要があります。お出かけ中の熱中症対策としては、以下を参考にしてください。
- こまめに水分補給する
- タオルなどで身体を冷やす
- 暑いときは無理をしない
- 涼しい服装にする
- 日傘・帽子を着用する
また、熱中症対策グッズを活用するのも良いでしょう。ネッククーラーや瞬間冷却パック、携帯扇風機など、熱中症対策グッズはたくさんあります。大人も子どもも、熱中症対策グッズを上手く活用しながら出かけましょう。
火傷
夏のお出かけは、火傷のリスクがあることを知っていますか?先ほど紹介した熱中症は有名ですが、火傷については知らない方も多くいらっしゃいます。特に、子どもに気を付けてほしいのが火傷。太陽で熱せられた鉄製の遊具や、太陽を浴びたアスファルトを直接触ってしまうと、火傷してしまうことがあります。
アスファルトの上は靴を履くことや、鉄製の遊具や車のボディやボンネットなど、火傷に繋がりそうなものは極力触れないようにしましょう。火傷が心配なほど暑い日は、夕方以降の涼しい時間帯に出かけたり、保護者の方がまず触って温度を確かめたりできると安心です。
混雑
7月中旬〜下旬になると、学生が夏休みに入ります。そうすると、レジャー施設などは混雑してしまいます。混雑してしまうと、待ち時間が発生したりやりたいことができなくなってしまったりすることも。また、子どもが混雑に耐え切れずにぐずってしまうかもしれません。
混雑が不安な場合は、混雑情報を確認してから出かけましょう。基本的には平日や午前中は、レジャースポットも空いています。混雑を回避したいときは、平日や午前中がおすすめです。
7月はおすすめの被写体がたくさん!カメラを持って出かけよう
今回は、7月におすすめな被写体8選を紹介しました。7月はおすすめの被写体がたくさんあるので、カメラを持って家族で出かけてみてくださいね。
後半に紹介した注意点に気を付けながら、夏の楽しい時間を過ごしましょう。