ステキな星空の写真、「どうやって撮影してるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
難しそう…なんて思っている方も多いはず。
スマホでは撮れないし、オート設定でもなかなか撮影しづらいのが星空写真。
でも実は、初心者でもポイントとコツさえ押さえればステキな写真が撮れるようになるんです!
今回は、一見難しそうな星空撮影のコツをわかりやすくご紹介します。
[講師]Tolanca(トランカ)編集部
準備編① 高価な機材は必要なし!機材選びのポイント
星空を撮影する際、注意したいのが「機材」。
スマホやコンパクトカメラ、フィルムカメラでは専門の知識や道具が必要になってしまうので、初心者なら一眼レフやミラーレスカメラで撮るのがおすすめです。
特殊なレンズや機材は必要ありません!
電気屋さんなどで購入した際についてくるキットレンズでも十分きれいな写真が撮影できます。
ただし、カメラ選びで大事なのはISO感度とピクセル数。ISO感度は光の感度のことです。
数値が高いほど、より暗い場所での撮影が可能に。
ピクセル数は高いほど粒子が細かくよりきれいな写真が撮影できますよ。
10年以上前のカメラだとピクセル数が足らず、ノイズが強く出てしまうので要注意!
そのほか用意が必要な機材はこちら!
- ・カメラを固定するのに必須な“三脚”
- ・あると助かるのが遠隔でシャッターがきれる機器“レリーズ”
- ・“魚眼レンズ”もあるとより広いエリアを撮影できます
準備編② 撮影する日はこんな夜!撮影日のお天気チェック
次にチェックしてほしいのが「お天気」です。
晴れてればOKというわけではなく、注意してほしいのは「月」の明るさ。
月の光は星の光よりも強いので、星をメインに撮るには明る過ぎるので、新月の日や新月の前後2、3日を撮影日に設定するのがおすすめです。
また、街灯やビルの灯りなど人工的な光が多い場所もおすすめしません。
人工的な光は星よりカメラに近いところにあるので、カメラが光を拾ってしまいハレーションを起こしてモヤっとした残念な写真に…。
山や丘の上、ビルの上や平原など、周辺に人工的な光の少ない場所を選ぶのがポイントですよ。
ほかにもこんな日がおすすめ!
- ・夏なら天の川を狙って!宇宙感あふれる写真が撮れます。
- ・星を隠してしまう雲にもご注意を!雲の少ない日を選びましょう。
- ・空気中の水蒸気が少ない冬だとよりクリアな写真に!
撮影編①基本のカメラ設定をしよう!
続いて、カメラの基本設定をしてみましょう。
①ISO感度設定
ISO感度は3200前後がおすすめ。暗く感じるときは数値を上げて。
ノイズが出てしまうときは3200以下にしたり調整してみて。
②モード設定
マニュアル設定ができる「Mモード」に。
③絞り値(F値)とシャッタースピードの設定
F値は1番小さな数値に設定しましょう。
シャッタースピードは8秒程度に設定。
それ以上長くしてしまうと星の形が縦長になってしまいます。
④ピントを合わせる
カメラを三脚にセットして構図を決めたら、ピントを合わせていきましょう。
レンズサイドにあるフォーカス設定を「MF(マニュアルフォーカス)」にしてピントを合わせます。
これでカメラの基本設定はOK!後はシャッターを切るだけ。
シャッターを切る際は、レリーズを使用してシャッターを切る際の振動によるブレを防いで。
レリーズがない場合は、セルフタイマーでも応用可能です。
リスクを防ぐひと工夫!
ピントをあわせたら、フォーカスリング(ピントリング)をマスキングテープなどで固定するとうっかり手があたってズレてしまうのを防げますよ!
撮影編② 流れる星の軌跡を撮影しよう!
上記写真のような星の動きを撮るなら、撮影編①「③絞り値(F値)とシャッタースピードの設定」で行った、シャッタースピードを20〜30秒に変更しましょう。
星の軌跡を撮影できるだけでなく、ノイズがひどい場合の対策にも。
ISO感度の数値を下げるとノイズを解消でき、よりクリアな写真になります。
長い星の軌跡を撮るならこの設定
- シャッタースピードのおすすめは20〜30秒ですが、より長い線を描いた写真が撮りたいなら、さらに秒数増やすだけ!
- 絞り値(F値)は、1番小さな数値から2.8に。
ブレを防ぐひと工夫
- 三脚は風などで動いてしまわないよう重石をしたり、地面に軽く埋めると防ぐことができます。
いかがでしたか?
これからのシーズン秋から冬にむけてどんどん空気が澄んで、より星空がきれいに撮影できる季節になります。
秋のキャンプや冬のレジャーと合わせて星空を撮影してみませんか?
初心者の方でもきちんと設定すれば、星空も難なく撮影できますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。